喫煙が歯周病を増悪するメカニズムは、次の通りです。
たばこの煙の中には2000種以上の有害な物質が含まれています。
その中でも毒性が強く、多く含まれているニコチン・タール・一酸化炭素が三大有害物質とされています。
喫煙すると、たばこの煙に含まれる有害物質は、肺だけでなく、お口の中の粘膜や歯肉からも吸収されます。
お口の中の粘膜や歯肉の細胞は、たばこの有害物質が障害となり、正常に機能しなくなります。
お口の中の粘膜や歯肉の細胞の免疫力も低下し、正常な免疫機能が乱れます。
また口腔内が酸欠になり、嫌気性細菌(歯周病の主な原因菌)の恰好の住処となります。
このような状況下では、歯周病菌に対して局所の抵抗力が弱まるため、歯周病菌は増殖しやすくなり、歯周病の発症・進行を助長することとなります。